まめな食堂

広島県呉市 瀬戸内海の安芸灘諸島にある大崎下島の久比(くび)地区にある素朴な食堂です。

「まめな食堂」を開業した理由・・・

 まめな食堂を運営する一般社団法人まめなは、さまざまな活動を行っていますが、その中心的な活動は”介護のない世界=共助コミュニティをつくる”ことです。

 この活動を始めたときに、地域のお話をさまざまな方から伺いました。その中に高齢者の独居あるいはご夫妻で暮らされていても買い物や、調理が思うようにできず、都市に住むご家族が帰られたときに冷凍庫に保存した食事を温めて食べている、というお話がありました。まずはそうした方々のために少しでも作りたてのものを食べていただきたいと思い、まめな食堂を始めることにしました。

 そうした理由から「まめな食堂」は地域の食を支援することを一番の目的にしています。そして日常的にこの場を利用していただき、地域の皆さん同士がお話をする機会をより多く持っていただいたり、島外から来られるお客様と地域の方々の交流の場になればと考えています。そうした思いで食堂を運営しておりますので、地域の皆さんには食券をご利用いただき価格を最低限に抑えて運営しております。

 もちろん島外からのお客様も大歓迎です。地域の素朴でありながら、美しい景色や日常生活の様子を観、体験していただき、こうした日本の昔からの生活ぶりを大切に思っていただける方には、ぜひ久比はもとより大崎下島、安芸灘諸島にお越しいただきたいと思っております。

まめな食堂客席
かつての梶原医院を改修して食堂に

 この久比には農床(のうとこ)と呼ばれる、家庭菜園の文化が今も残っていて、自分たちが食べる野菜は、自分たちで作っています。さらに作った野菜を互いに交換したりして、それが地域のコミュニティの大きな力となっています。最近はそうした野菜を地域の方々がまめな食堂にも届けてくださいます。
まめな食堂ではこうした採れたての野菜を使わせていただき、「食べれば食べるほど健康になる食」を目指してメニューを日々考えています(お肉メニュー1品、お魚メニュー1品)。
ご用意した多くのメニューからお好きなものを選んで食べていただくという、一般的な食堂のようなメニューでなくて申し訳ありませんが、ご理解いただければありがたいです。

久比ならではの家庭菜園=農床(のうとこ)

そのほかのメニュー画像はこちらをご覧ください→

まめな食堂」の建物

 「まめな食堂」のある建物は、もと地域の病院 梶原医院で、今から約70年前に建てられた2階建て(約100坪)の木造建築です。400坪の敷地内に、この病院兼住居(まめな食堂、まめな本部)、かつての入院病棟(柑橘棟 コワーキング宿泊施設)、別棟の納屋(訪問看護ステーション)の3つの建物があります。そしてこれらの土地建物は、私共の活動主旨にご賛同いただいた、梶原四郎先生をはじめとする梶原家ご一族より、一般社団法人まめなにご寄贈いただきました。

庭から見た建物全景 右の松の木に隠れた部分がまめな食堂
別棟の旧納屋 現在は訪問看護ステーション「うら庭」の本社
かつての入院病棟 現在は5つの独立個室の宿泊棟 柑橘棟

一般社団法人まめなの活動

 まめな食堂の運営母体である一般社団法人まめな(2019年3月設立)は、「生活を自分たちの手に取り戻す」を活動指針に、共助コミュニテイの創出とこれからの生活や仕事の仕方を探究することを目的に活動しています。

・介護のない世界=共助社会創出
・これからの循環型農の探究と実践
・これからの学びの探究
・上記の活動をサポートする技術開発と実証
・外来者のためのオープンスペース、
 活動拠点の提供

まめなは非営利の社団法人です。利益を得ることを一番の目的にするのではなく、お金のみの価値観に縛られない、本当に豊かで安心なこれからの暮らしを実装することを目指します。

詳しくは一般社団法人まめなのホームページをご覧ください。→

久比ならではの家庭菜園=農床(のうとこ)